アホ社長のブログ

十勝産カブトムシ羽化。

昨年(2010年)8月末に十勝管内某所(西部方面)で「灯火採集」した「十勝産カブトムシ」の子孫達が、6月末頃から続々と羽化しています(既に羽化していた!)。多分、30頭以上は羽化したのではないか?と思います。どれだけの卵を産んで、幼虫がどの程度数育っていたのかは、大衣装ケースでのほったらかし飼育(餌マットのみ補充)なので把握していませんでした(汗)。♂♀の羽化比率では圧倒的に♀が多い状況です(♂2:♀8位)。

「十勝産カブトムシ」は十数年前まで東部方面などで局所的に発見されていました。それが年々広がって、今では東西北部方面では何処でも発見されています。飛行性が高いため生息地拡大に繋がっている可能性も大きいのですが、 成虫の発生時期(十勝は晩夏)と天敵の有無も大きな生息要因かと思います。それらよりも越冬能力の無い幼虫が生息できる環境 (クワガタよりも多産)が一番大きな要因なのだと思います。園芸用堆肥や農業用堆肥等は発酵熱により幼虫は真冬の厳寒状況でも適温で生息していると思われます。

元来、北海道に「カブトムシ」は生息していませんでした。人為的に内地方面からペット(ホビー)として持ち込まれた愛玩昆虫です。交尾済♀成虫の脱走や、悪気の無い(知識不足による)交尾済♀放虫、資材や飼料・堆肥等に卵や幼虫が混入...様々な人的要因で繁殖して来たと推測されます。私の所にも数年前に某テレビ局の同行取材依頼が来た事もありました(この時は長期出張中だっため信頼できる仲間を紹介しましたが)。同行依頼内容は果樹園等の被害及び害虫(成虫)としての環境調査でした。私の子ども時代には憧れだった昆虫が害虫扱いになっているとは... 確かに害虫としての扱いが比較的多い同種族の「コガネムシ」に角(♂のみ)が生えている、という事を考えれば納得もできますが。

十勝管内への移入ルートは、北見方面からのルートと富良野方面からのルートに大きく別れているように思います。更には、数十年前に起きた某地区の木材工場の火災跡地から凄い数の幼虫が発見されたとの報告を、当時在住していた方から聞いた事もあります。 ここが十勝管内での発祥の地?とも言われています。現在は南部方面以外は何処でも生息しているのでは?と思います。これも時間の問題でしょう。

我家の羽化した「十勝産カブトムシ」は、このままだと適した環境のため累代繁殖の危険が。既に遅しな気がします(焦)。

続きは次回に。

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