アホ社長のブログ
離島採集記録Ⅷ~沖縄県久米島。
平成17年7月15日~7月20日、沖縄県久米島。
今回は2年前の「沖縄本島採集旅行」で台風のため渡航出来なかった「久米島採集旅行」へ私(KOBA)と弟の蛇メタで行く事になった(国内10島目)。某新設球団が春のキャンプをこの島で行ったため知名度は上がったようだ。連休のためか海沿いはバカンスやマリンスポーツ等の観光客がやたらと多かった。
7月15日(金曜日)
芽室→帯広空港→東京国際(羽田)空港→久米島空港→レンタカー屋→久米島某ホテル。
朝8時に自宅を車で出発。16時過ぎに「久米島空港」に到着。早速宿泊する某ホテルに荷物を降ろして樹液&トラップポイントを探しに行く。現地の気温は日中32℃で夜間は28℃。結局晴れていたのはこの日のみだった。先ずはミカンの樹木の洞で「オキナワヒラタクワガタ♂」を発見。翌日(16日)は「台風5号」が通過する予定なのでそのまま夜の外灯採集へ行く。自販機3台の灯りでクメジマノコギリ♂1♀4、オキナワヒラタ♂2♀2、タイワンカブト♀1、カミキリ1、他(雑虫)をゲット。初日からそこそこ満足な結果であった。ホテルで就寝中、私の足の甲を「ゴキブリ」が這っていて飛び起きてしまった!
7月16日(土曜日)
朝9時頃から先に某ホテルへ送っておいた「発酵パイン」を持って色々なポイントへトラップを仕掛ける。全部で12ヶ所に設置したが暴風のため根元に取り付けた。別ポイントの某山頂麓の林道では地元の親子連れ3人が「クワガタ採集」に来ていて話しかけられた。この時に貴重種の「クメジマカブトムシ」と激レアの「クメジマネブトクワガタ」の話を聞いた。更に毒蛇「ハブ(久米島型)」の出現地帯と時間帯も教えてもらった。その後は台風の影響を考慮して爬虫類採集に切り替える。日行性の爬虫類を先に捕獲する事になった。この島の爬虫類は「天然記念物」に指定されているものが多いのでビデオ撮影のみでも仕方が無い。この日は外灯・トラップ採集でクメジマノコギリ♀1、オキナワヒラタ♂2♀2、カミキリ2、他をゲット。爬虫類は7匹ゲット。
7月17日(日曜日)
朝9時頃から別のポイントにも探索に行ってみる。台風の影響による暴風のため無人島(人口は約1万人)のように閑散としている。観光地である某山頂は凄い暴風のため地元の人も観光客もいない状態である。その山頂の崖地沿いを樹液採集に行く。命懸けの「サバイバル採集」だ。道の無い奥へ進むとビッグサイズの「クメジマノコギリクワガタ♂」を樹上で発見した。この暴風の中必死にしがみついているとは大したヤツだ。四苦八苦しながら何とかゲット出来た。ごつくて格好良いクワガタだと改めて認識した。この日は樹液・ルッキング・トラップ・外灯採集で貴重種のクメジマカブト♂2(嬉しい~)、クメジマノコギリ♂2♀1、オキナワヒラタ♂2♀5、オキナワコカブト♂♀3、タマムシ2、他をゲット。爬虫類は夜行性のものを狙って3匹ゲット。日中、ミカン畑の草むらで蛇メタが「スズメバチ」の大群に襲われ、その内の1頭にズボンの上から太股を刺された。近くに巣があったようだ。みるみる腫れて来たが素早い処置(常備薬)で酷くはならなかった。良かったなぁ~。この日は台風の中、危険を冒しての「狂気の採集」を行った結果なのでとても満足の一日だった。
7月18日(月曜日・海の日)
朝から台風の影響で雨と暴風のため観光する事にした。最初に「久米島ホタル館」へ行く。館長は留守であったが”若くて可愛い女性職員”が色々と地元生物の説明をしてくれた。昆虫や爬虫類が全然平気な女性職員で感激した。職員なら当り前かぁ(笑)。ここは昆虫や爬虫類等の生体展示をしているのでかなり楽しいところであった。ここで「ルイスツノヒョウタンクワガタ」が地元に生息している話を教えてもらえた。その後、隣の「奥武島」へ観光で渡る。午後から雨が小降りになって来たのでルイス狙いで材割採集を決行する事にしたが見事に玉砕した。倒木や朽木からは「ゴキブリ」しか出て来なかった(悲)。材割採集は猛暑の中では一番危険で疲れる採集方法だ。手首等に傷までしておいて何も発見出来ない激疲れの一日だった(寂)。この日は樹液・トラップ採集でクメジマノコギリ♂3♀1、オキナワヒラタ♂4♀1、他をゲット。爬虫類は3匹ゲット。
7月19日(火曜日)
朝方台風は何とか過ぎ去った。この日で最終日になるため9時頃気合を入れて採集に行く。最初の某山頂のトラップでビッグサイズの「オキナワヒラタクワガタ♂」を発見。いや~感動しました。樹液・トラップ・外灯でクメジマノコギリ♂6♀3、オキナワヒラタ♂5♀4、オキナワコカブト♂♀2、タイワンカブト♀1、タマムシ2、カミキリ5、他をゲット。夜は夜行性の爬虫類をメインに採集した。この日の爬虫類は頑張って9匹ゲット。私は夜間採集中、側溝に落ちて近くにあったレンタカーの後輪に頭をぶつけたが大した事にはならなかった(たんこぶ)。ラッキーだったなぁ~。かなり危ない目に遭いながらも超~頑張った甲斐があった。私も蛇メタも大満足な一日となった。この日は完全に野人化したと思う。文明人に戻るのが大変ですわぁ(爆)。
7月20日(水曜日)
久米島某ホテル→レンタカー屋→久米島空港→東京国際(羽田)空港→帯広空港→芽室。
午前中に荷物等を自宅に送りそのままトラップ回収に行く。回収中のトラップでクメジマノコギリ♀1、オキナワヒラタ♂1、路上でタイワンカブト♀1をゲット。その後、観光で「久米島資料館」へ行き午後の便で帰る事となった。
この島の昆虫(甲虫)は局地的な場所にしかいないようだ。それでも蝶はかなりいたなぁ。ここは採集に関しては中~上級者向けの離島だと思う。爬虫類(トカゲ類)は多いが、蛇類は「リュウキュウアオヘビ」と「アカマタ」の2匹しか発見出来なかった。今回も運が良いのか?悪いのか?毒蛇「ハブ」には遭遇しなかった。多分、私達”アホ兄弟”が採集中「ハブ」に気が付いていないだけかもしれない(苦笑)。今回の採集で毒蛇「ハブ」のいる離島は制覇したので今後は楽な気分で他の離島へ採集に行けると思う。それにしても過去最低の天候(台風)であったが、この悪条件の中これほどの成果とは自分達に感激でした。
採集結果(樹液・外灯・トラップ・ルッキング)
オキナワヒラタ♂16♀14、クメジマノコギリ♂12♀12、クメジマカブト♂2、オキナワコカブト♂♀5、タイワンカブト♀3、タマムシ5、カミキリ8、カマキリ卵2、雑虫類(甲虫等)多数、爬虫類21。
続きは次回に。
カテゴリ
アーカイブ
- 2022年
- 2021年
- 2020年
- 2019年
- 2018年
- 2017年
- 2016年
- 2015年
- 2014年
- 2013年
- 2012年
- 2011年
- 2010年
- 2009年
- 2008年
- 2007年
- 2006年
- 2005年
- 2004年