アホ社長のブログ

精神保健福祉士。

2010年6月 1日

本日(6月1日・火)は、突然ですが「資格試験合格体験記」の第18弾の登場です。http://www.kobayashihome.co.jp/sikaku/sikaku.php

第18弾は「精神保健福祉士」試験(資格)です。精神保健福祉に関する相談・助言・指導・援助等を業とする者を対象として行う試験です。今後受験を考えている方々の参考になれば良いなぁ~と思いますけど。

この資格は「精神保健福祉士法」という法律(平成9年制定)に基いて行われる「名称独占型」の国家試験(資格)です。「名称独占型」資格ですから、「精神保健福祉士」の名称を使用しなければ、無資格者が業務を行っても全く問題ありません。登録者の殆どが医療施設や地域の各種施設等で勤務しています。民間での独立系事業所は殆どありません。

私(KOBA)がこの「精神保健福祉士」試験(資格)を受験し、合格したのは平成22年3月末の事でした(登録は同年4月)。受験資格は、一定の学歴・職歴等が必要で詳細に決められています。私の場合は4年制一般大学卒業なので、通学で1年以上の「精神保健福祉士一般養成施設等」を卒業しなければ受験ができませんが、前年(2009年)に「社会福祉士」試験合格後に直ぐ登録をしていたので、通学で6ヶ月以上の「精神保健福祉士短期養成施設等」の卒業で受験可能でした。私は1年制(約9ヶ月間)の専門学校通信課程(スクリーング1週間と現場実習2週間あり)で受験資格を取得しました。

試験は全15科目で、1日目(土曜日)の試験(13時30分~15時50分)が専門科目(①精神医学・②精神保健学・③精神科リハビリテーション学・④精神保健福祉論・⑤精神保健福祉援助技術)、2日目(日曜日)の試験(10時~12時)が共通科目(⑥人体の構造と機能及び疾病・⑦心理学理論と心理的支援・⑧社会理論と社会システム・ ⑨現代社会と福祉・⑩地域福祉の理論と方法・⑪社会行財政と福祉計画・⑫社会保障・⑬低所得者に対する支援と生活保護制度・⑭保険医療サービス・⑮権利擁護と成年後見制度)合計で156問(5択一マークシート方式・制限時間4時間20分)が出題されます。合格点は156点満点で94点(60%)前後です(合格点は毎年変動します)。条件として各科目の全てに得点(最低1問正解でOK)がなければ、トータル点に関係なく不合格となります。⑤の科目だけは2科目に分かれていますので、それぞれの得点が必要です。絶対試験ですので60点以上で原則全員合格です。実技試験は現在のところありません。ちなみに、「社会福祉士」の資格登録者は共通科目(⑥~⑮)が免除となります。

最近の合格率は約60%前後のようです。福祉・介護系業務経験者で1年以内で合格出来れば早い方だと思います。この試験は、少しでも苦手科目の克服をした方が良い結果になると思います。

私の場合は共通科目の免除もあり、運良く1回目の受験で「精神保健福祉士」試験に無事合格する事が出来ました(合格証書はA4縦型です)。
私の勉強期間は、約1.5ヶ月間(過去問のみ)でした。受験される方のバックグラウンド次第ですが、最低でも1ヶ月以上の勉強期間は必要と思われます。
ちなみに、「精神保健福祉士」試験合格後の登録費用として厚生労働大臣へ登録免許税15000円と、試験団体への登録手数料として4050円を納付すると、「精神保健福祉士登録証」(A4縦型)が送付されて来ました。登録証交付後、(社)日本精神保健福祉士協会に入会すると「会員証」(携帯用カード型・2年更新)が交付されます。「精神保健福祉士」の身分証明書として便利です。

独立開業される場合は営業許可というものが存在しませんので、自由に開業出来ます。しかしながら、この資格単体(1未満?)では相当の営業努力と人格等が備わっていなければ開業は難しい(食えない)と思います。関連する「業務独占型」資格との組合せ(兼業)によっては、[1+0.5=2~3]になる可能性は否定出来ません。要は使い方(利用)次第です。将来は「業務独占型」資格になる可能性も考えられますが、まだ時間がかかることと思います。最近の流れでは「必置型」として活用されるように徐々になってきました。

昨年度(2009年)からは、受験資格や試験科目が大幅に変更となり、現場実習時間に関しては2012年4月以降、現在の90時間から210時間に見直しになる予定です。特に社会人受験生には時間的にも、費用的にもかなり辛い試験となります。来年(2011年)までに合格しておきたいものです。
道程は遠いですが、「人生をかける」つもりで頑張れば「何とかなる」もんですわぁ。

続きは次回に。

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