アホ社長のブログ

へヴィ・メタル入門講座。

1970年代の「ハード・ロック入門講座」に続き、今回は1980年代の「へヴィ・メタル入門講座」です。
前回の日記投稿の中で解説していますが、上記のジャンルは1976年にイギリスで勃発したパンク・
ロックというジャンルを通過しているかどうかの違いです。同年にハード・ロックを象徴したイギリス出身バンドでヨーロッパ各地で有名な
「ディープ・パープル(第4期)」が解散(1984年第2期メンバー5人で再結成)し、同じくイギリス出身バンドでアメリカで有名な
「レッド・ツェッペリン」が活動停止宣言(1979年復活・1980年末解散)となりました。2大巨頭の影響力は凄くてハード・
ロックの暗黒時代への突入となってしまいました。この頃ハード・ロックは両ボスを失いオールド・ウェーブとして音楽関係者や評論家、
マスコミ等に馬鹿にされ続けました。今まで擁護していた評論家達も掌を返したように去って行きました。
この時に真面目に頑張っていた先見の目のある評論家や音楽雑誌社、レコード会社、
クラブ会場オーナー等はやがてやって来る恐ろしい程のパワーを水面下で感じていました。ちなみに、パンクとは「くず」
という意味で演奏レベルは全般的に素人並でした。どちらかというと反社会性を前面に思想(歌詞)やファッション・スタイル等に重点を置き、
演奏の方はギターソロも無いコード進行中心のロックをプレイしていました。モヒカン・スタイル等が分り易いですよね。その後、パンク・
ロックは年月をかけハード・コア・パンク、ニュー・ウェーブ、テクノ・ポップ、ラップ・ミュージック等へと進化及び細分化(新ジャンル)
をして行きました。


1980年のへヴィ・メタル元年(NWOBHM=ニュー・ウェーブ・オヴ・ブリティッシュ・へヴィ・メタルというジャンルの略)
以降にはイギリスでベテラン勢と新人が競い合う相乗効果がその後世界各地に飛び火して行きました。ベテラン勢では「レッド・ツェッペリン」、
「ブラック・サバス」、「ユーライア・ヒープ」、「UFO」、「シン・リジィ」、「スコーピオンズ」、「ジューダス・プリースト」、
「レインボー」、「ギラン」、「ホワイトスネイク」、「マグナム」、「モーターヘッド」、「ゲイリー・ムーア」、「エレクトリック・サン」、
「MSG」、「オジー・オズボーン」等が活躍し、新人は前年デビューの「アクセプト」、「サクソン」、「サムソン」に加え「アイアン・
メイデン」、「デフ・レパード」、「ガール」、「ワイルド・ホーシーズ」の「ブリティッシュ・へヴィ・メタル四天王」の他に「タイガース・
オヴ・パンタン」、「プレイング・マンティス」、「エンジェル・ウィッチ」、「ガールスクール」、「レイヴン」
等が次々とデビューして行きました。1980年夏にイギリスでハード・ロック&へヴィ・メタル専門野外フェスティバルの第1回
「モンスターズ・オヴ・ロック」が開催されました。出演バンドは「レインボー」、「スコーピオンズ」、「ジューダス・プリースト」、
「ライオット」、「サクソン」、「エイプリル・ワイン」、「タッチ」で観客動員数は約8万人でした。
このフェスは翌年以降も長きに渡って開催され続けました。ちなみに、イギリス伝統フェスティバルの「レディング・フェスティバル」
は翌年3日間はほぼ全ての出演バンドがヘヴィ・メタル系バンドでした。私(KOBA)
も当時リアルタイムでこのNWOBHMのムーブメントを経験しました。特に「アイアン・メイデン」の1980年のデビューアルバム
(当時はアナログLP時代)はハード・ロック(「ディープ・パープル」等)+へヴィ・ロック(「ブラック・サバス」等)+プログレッシヴ・
ロック(「ピンク・フロイド」等)+パンク・ロック(「セックス・ピストルズ」等)
を化学合成したような楽曲群で何とも凄い衝撃でありました。これが分り易いNWOBHMジャンルの音楽性代表格だと思います。
上記の新人デビューバンドで初心者にお薦めなのは「アイアン・メイデン」、「デフ・レパード」、「プレイング・マンティス」
辺りをデビューアルバムから順序良く聴いて行くのが良いと思います。
今回は登場バンドやアーティスト等が多くて説明が長くなりますので個別の推薦アルバムや楽曲等は適度に省略させて頂きます。


1981年~日本に飛び火したNWOBHMはジャパニーズ・メタル(略称ジャパメタ)というジャンルで勃発しました。
日本語や英語の歌詞が曲中に混在し音楽性も和洋折衷で独自解釈(NWOBHM+ニュー・ミュージック+フォーク+歌謡曲+演歌+民謡等)
で発展して行った特殊なジャンルだと思います。先ずはアイドル・グループとしてレコード会社から仕方なくデビューさせられた「レイジー」
を解散させ衝撃の再デビューをした「ラウドネス」が先駆者として有名です。彼らは1985年~早くも世界中でメジャーデビューします。
初心者にはヨーロッパで発売となった1984年発表のアルバム「ディスイリュージョン~撃剣霊化」がお薦めです
(日本語と英語バージョンの両方がCD化されていますので各人の好みで選択して下さい)。その後は新旧入り乱れて「バウ・ワウ(後に
「ヴァウ・ワウ」と改名)」、「44マグナム」、「アースシェイカー」、「Ⅹ-RAY」、メタル時代の「浜田麻里」、「マリノ」、
「聖飢魔Ⅱ」、「Ⅹ(後に改名)」等が次々とデビューして行きました。ジャパメタ専用野外フェスティバル等も数多く各地で開催されました。
その後も多数のバンドやアーティストがデビューをしました。このジャンルで1番分り易いバンドが「アースシェイカー」だと私は思います。
彼らの1984年発表のアルバム「フュージティヴ」が初心者にはお薦めです。この1984年には日本初の洋楽へヴィ・
メタル専門野外フェスティバル「スーパー・ロック’84イン・ジャパン」が日本の主要各都市で開催されました。この時の洋楽出演バンドは
「ホワイトスネイク」、「スコーピオンズ」、「MSG」、「ボン・ジョヴィ(新人の頃)」、「アンヴィル」でした。
この年には更に日本初のへヴィ・メタル専門雑誌「BURRN!」が創刊され現在も毎月発売されています。翌年にも「スーパー・ロック’
85イン・ジャパン」として「ディオ」、「ラフ・カット」、「フォリナー」、「ママズ・ボーイズ」等が出演しました。何故かパンク・
ポップス系の「スティング」が出演していました(笑)。両フェスティバル共現在では超~貴重な映像資料(ビデオ)となっています。当時は
「~’84シリーズ」が東宝ビデオから、「~’85シリーズ」が東芝映像ソフトから発売されていました。今後も復興盤(DVD化)
は厳しいのではないかと思います。私は所有していますけどね(爆)。


1982年~アメリカに飛び火したNWOBHMは高速で進化して行きました。LAメタル~アメリカン・
メタルのジャンル代表としては全てがド派手な「モトリー・クルー」、ファッション性の強い「ラット」、馬鹿テクギタリスト「ジョージ・
リンチ」参加の「ドッケン」、キャラクターやエンターティナーの「WASP」、「ブラッド・ギルス」と「ジェフ・ワトソン」の両スーパー・
ギタリストが参加した「ナイト・レンジャー」、世界NO.1ソングを持つ「クワイエット・ライオット」、後に世界的ビッグ・ネームとなった
「ボン・ジョヴィ」、他にも「グレイト・ホワイト」、「シンデレラ」等が次々とデビューしました。このジャンルの特徴
(NWOBHM+アメリカン・ハードロック+サザン・ロック+ロックン・ロール+サイケデリック・ロック等)
としては当時アメリカの音楽TVの「MTV」の影響がラジオよりも大きい存在となっていました。
そのため視覚的にインパクトのあるファッションや話題性がバンドの前面に押し出されるようになりました。
中にはプロとして実力の無いバンドが視覚的な人気でデビューして後に実力がバレてしまう事件もあったりしました。しかし、
演奏レベルや個々の技術力等の才能のあるミュージシャンやバンドも多く現在でもシーンに君臨しています。
イギリスで起きたムーブメントのようにベテラン勢の「エアロスミス」、「キッス」、「ヴァン・ヘイレン」、「ライオット」
等のアメリカ勢やイギリスの「レインボー」卒業の初代ボーカリスト「ロニー・ジェイムズ・ディオ」率いる「ディオ」
や同じく2代目ボーカリスト「グラハム・ボネット」率いる「アルカトラス」、同じく3代目ボーカリスト「ジョー・リン・ターナー」
等も活躍し新旧の相乗効果でシーンは大賑わいしました。隣国のカナダではベテランの「ラッシュ」、オーストラリアではベテランの「AC/
DC」といったバンドが世界的にブレイクしました。個人的なお薦めは「ドッケン」の各アルバムですが、
いかにもLAメタル然としているのは初期の「モトリー・クルー」のアルバムだと思います。1983年には3日間の野外「USフェスティバル」
のうち2日目の「へヴィ・メタル・デイ」には「ヴァン・ヘイレン」、「スコーピオンズ」、「ジューダス・プリースト」、「トライアンフ」、
「オジー・オズボーン」、「モトリー・クルー」、「クワイエット・ライオット」が出演し観客動員数約50万人(公式記録30万人~)
という大記録を打立てました。このハード・ロック&へヴィ・メタルの世界では1974年にアメリカで開催された野外フェスティバルの第1回
「カリフォル二ア・ジャム(観客動員数約30万人・公式記録20万人~)」以来の観客動員数でした。この時はギタリストの「リッチー・
ブラックモア」が撮影中のTVカメラを破壊したり、ギターを数台破壊したり、スピーカーを演奏中に大爆発させたりの「ディープ・パープル」
の他に「ブラック・サバス」、「エマーソン・レイク&パーマー」等が出演しました。「ディープ・パープル」に関しては現在でも上記の音源
(CD)及び映像資料(DVD)が手に入ります。


1983年~同じくアメリカに飛び火したNWOBHMは姿を変えてスラッシュ&パワー・メタルと呼ばれ、
ジャンル代表としては後に世界的モンスター(ビッグ・ネーム)となった「メタリカ」、他に「スレイヤー」、「アンスラックス」、「メガデス」
、「マノウォー」等がデビューしました。このジャンルの特徴はギターのリフによる過激なスピード・ロックが主です。
楽曲はメロディーよりスピードやリズムを重視しています(NWOBHM+ハード・コア・パンク+サイケデリック・ロック等)。私の場合、
初めの頃は相当な抵抗感がありましたが、ここをへヴィ・メタルの入門ジャンルとしている方も世界的に相当多いです。何と言っても「メタリカ」
の1986年発表のアルバム「メタル・マスター」
はそれまでこのジャンルに抵抗感のあった私がやっと聴くことが出来た最初のアルバムでしたよ(苦笑)。これはお薦めです。
これでも駄目だと言う方はまだ聴くのが早いのだと思います。私の場合はその後「メガデス」~という順序で聴いて行きました。
このジャンルは今でも余り好きな方ではありません。このジャンルは更にブラック・メタル、デス・メタル、ブルータル・デス、、グラインド・
コア等の「ラウド・ロック」という第4の新ジャンル(カテゴリー)へと進化及び細分化してしまいました。
私の手が全く届かない所まで行ってしまいました(悲)。2000年以降の「ラウド・ロック」という新ジャンルは大嫌いです。
ノイズの世界に近いです。


1983年~同じくアメリカに飛び火したNWOBHMは独自解釈によってネオ・クラシカルという個人技量のジャンルで存在もしました。
ジャンル代表としては北欧スウェーデン出身の元「スティーラー」及び元「アルカトラス」で現ソロ活動中の新ギター革命児「イングヴェイ・
マルムスティーン」、現在ソロや「リング・オヴ・ファイア」でも活躍している「トニー・マカパイン」、元「ヴィシャス・ルーモアズ」で現
「UFO」の「ヴィニー・ムーア」、元「レーサーⅩ」及び元「ミスター・ビッグ」で現ソロの「ポール・ギルバート」、「インペリテリ」
率いる「クリス・インペリテリ」、既に日本人(お笑い芸人?)と化した元「カコフォニー」及び元「メガデス」の「マーティ・フリードマン」、
元「カコフォニー」で現在難病療養中の「ジェイソン・ベッカー」、「ジョー・スタンプ」等の超高速馬鹿テク・
ギタリストがソロやバンドを結成して次々とデビューしました。このジャンル
(NWOBHM+クラシック+ブルース+フュージョン+東洋音楽等)
は日本人好みらしく分り易いと思いますが歌の無いインスト系が中心ですので注意が必要です。。初心者にお薦めは「イングヴェイ・
マルムスティーン」ソロ名義の1986年発表のアルバム「トリロジー」か「イングヴェイ・マルムスティーンズ・ライジング・フォース」
名義の1988年発表のアルバム「オデッセイ」又は「インペリテリ」の1988年発表のアルバム「スタンド・イン・ライン」
辺りから入るのが無難だと思います。インスト系が好きなら「トニー・マカパイン」の1986年発表のアルバム「エッジ・オヴ・インサニティ」
と1987年発表のアルバム「マキシマム・セキュリティー」が無難な入口だと思います。
実際にバンド活動している方には入口となり易いジャンルですが、似た曲も多く飽き易いのも確かです。現在は後述の北欧メタル
(メロディアス系)やジャーマン・メタル(スピード系)等のジャンルとの組合せを持つネオ・クラシカルな「ストラトヴァリウス」や「ソナタ・
アークティカ」のようなバンドが多く登場して来ました。


1983年~同じくアメリカに飛び火したNWOBHMはプログレッシヴ(テクニカル)・メタル(略してプログレ・メタル)
というジャンルも産み出しました。ジャンル代表としては「クイーンズライク」や「ドリーム・シアター」等がデビューしました。
1990年代には「シャドウ・ギャラリー」や「ラナ・レーン」等もデビューしました。私はこのジャンルが当時苦手でした。
特徴はプログレッシブ系とテクニック系があり、
私はジャズ系にあるようなノーコードであるメロディの無い部分が一部でも楽曲中にあると拒否反応を起してしまいます。
特にメロディの無いテクニック系は今でも苦手です。その後聞き慣れてそれなりに好きなバンドはいますが、
全般的に大好きと言える程のジャンルではありません。その後もこのジャンルの進化や細分化は続いています。
もう明後日の方向に行ってしまった自己満足的なバンドも多々あると思います(苦笑)。1990年以降は流行に乗ってモダン・へヴィネス、
ドゥーム&ストーナー・ロックというジャンルへ進化(採用?)して行ったバンドも多くて最近我に返って?
定位置に戻って来たというのもあります。初心者にお薦めは「クイーンズライク」の1988年発表のアルバム「オペレーション・
マインドクライム」が無難だと思いますが、これでもキツイ場合はまだ聴くには早いと思います。
いろんなジャンルの試聴を経験してから聴くことをお薦めします。


1983年~北欧ヨーロッパに飛び火したNWOBHMは北欧(スカンジナヴィアン)メタルというジャンルで呼ばれ、スウェーデンの
「ヨーロッパ」を代表格として、他に「プリティ・メイズ」、「TNT」、「ビスカヤ」、「ヴァンデンバーグ」等の哀愁メロディアス系タイプ
(NWOBHM+クラシック+ハード・ロック様式美&芸術美等)や「ハノイ・ロックス」に代表されるバッド・ボーイズ・ロックン・
ロール系タイプ(NWOBHM+ハード・コア・パンク+ロックン・ロール等)に分かれて行きました。
私の場合はこの哀愁メロディアス系タイプが大好物です。1990年以降には「タリスマン」、「フォーチューン」、「ロイヤル・ハント」、
「エレジー」等の優等生バンドが北欧から沢山登場して来ます。初心者には最も売れた「ヨーロッパ」の1986年発表のアルバム「ファイナル・
カウントダウン」よりも1984年発表のアルバム「明日への翼」をお薦めします。
この哀愁メロディアス系タイプのジャンルは後に1990年代にゴシック・メタル、メロディック・デス・メタル、シンフォニック・デス・
メタル等へと細分化して行きました。更にはゴシック・メタルとバッド・ボーイズ・ロックン・ロール系タイプを融合したニュー・ウェーブ・
ゴシック・メタルなるジャンルも登場して来ました。


1984年~ドイツに飛び火したNWOBHMはドイツ出身バンドが多いという事からかジャーマン・メタル(タイプ)
というジャンルで呼ばれました(NWOBHM+スラッシュ&パワー・メタル+メロディアス・ハード等)。先駆者となった「ハロウィーン」
を始め、「ガンマ・レイ」、「ブラインド・ガーディアン」、「ランニング・ワイルド」、「レイジ」、「UDO」
等の正統派スピード系タイプと「シナー」、「ジーノ」、「ボンファイア」、「アクセル・ルディ・ペル」
等の正統派メロディアス系タイプが混在していました。
どちらも当時の日本人に応援され日本国内デビューがジャンル的に1番多かった事実があります。
確かに沢山のバンドがデビューしましたが何故か現存しているバンドは数える程です。上記に名を挙げた先駆者達は今も現役で頑張っています。
このジャンルに関しては当時出せば売れるということで日本のレコード会社達も実力不足なバンドでもデビューさせていました。
1990年代以降は「フェア・ウォーニング」等の素晴らしいバンドもデビューしましたが、当時の反省からか?
実力等が確実なバンドが最近はデビューしています。私もCDの所持枚数が1番多いジャンルです。新規のラーメン店での無難
(当りはずれが余り無い)な味噌ラーメン注文のようなモノです(笑)。


1986年~1989年、世界中でへヴィ・
メタルのメジャーバンド達はジャンルを問わずアリーナ会場をいつも満席にする程のゴージャスなロックとなって行きました。
きらびやかな衣装や化粧等でド派手なステージングや仕掛花火・
パイロという映画のワンシーンやサーカスの舞台等のようなエンターティナー性重視となって行きました。
誰もが長くこんな良い時代が続くのではないか?と思っていたかもしれません。しかし、陰りは見えて来ました。1976年のパンク・
ロックの再来のように1990年にアメリカで「グランジ・オルタナティブ」という第3の新ジャンル(カテゴリー)が出現しました。
それでもパンク・ロックの時とは音楽性においても状況は違っていました。新興の音楽では無く身内から出現したクーデターのようなものでした。
この年以降メジャーバンド達の中には自らの姿勢を変えてしまい長年のファンを裏切るような事件や解散・解雇等が平然と続くようになりました。
バンドやマネージメント、レコード会社、マスコミ、評論家等も当時は大混乱していたと思います。世界的規模でへヴィ・
メタルの暗黒時代突入となりました。しかし、日本国内だけは何故か違っていました。
流行に左右されないように独自で日本のレコード会社は直接海外アーティストやバンドと契約をして人気のある音楽性を変化させない手段を取り始めました。
更には混乱しているアメリカ等に目が向かないように日本人好みの良質の海外新人バンドを次々と日本国内にデビューさせました。所謂「ビッグ・
イン・ジャパン」という日本独自のブームでした。日本人には1990年代は逆にアメリカ等に左右されず最高の時代になっていたのでは?
と思います。私もその恩恵を受けた1人でした。次回は気が向いた時に「ビッグ・イン・ジャパン入門講座」の予定です。


続きは次回に。



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